「愛をもってその人に寄り添いたい」村田陽子さんの場合

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 「理念」とは大げさな言葉の羅列ではなく、自然発生的なものだ。村田さんのインタビューをすると、そのことに気づかされる。村田さんは自然体で淡々と、新しくも暖かいコンセプトを明かしてくれた。

助けるのではなく、寄り添いたいだけ
村田さんが社名にもして、最も大切にしている考え方は「愛をもって、その人がそこにいること、生かされていることに寄り添う」というものだ。立ち上がりたければ、肩を貸します。しゃがんでいたかったら、一緒にしゃがみます。決して、何かができたから、やったから評価するのではない。マナは旧約聖書に出てくる食べ物、これなくしては人が生きれないもの。「真実の愛」という意味だ、と語る。社名に「する(doing)」ではなく「存在する(being)」という言葉を選んだのも、そのあらわれである。

 体力が落ちたから悪い、というわけではなく、体力がついたから評価するわけでもない。善し悪しを決めようとする行為は、「する(doing)」の観点に立っている。
「寝たきりの高齢者を思い浮かべてください。寝たきりでも生きているだけで、そこにいるだけで意味がありますし、価値があります。」と村田さんは話してくれた。これが彼女の「存在する(being)」という考え方だ。

企業も1つの街、仕事という共通点を持ちながらも、色んな人が色んな悩みを持ち関わり合いながら、生きている場所。
村田陽子さんの考え方は軸がはっきりしているため、ミクロな視点とマクロな視点が密接に関わり合っている。
「企業には元気に働く人もいれば、子育てに悩む人や鬱病の人、介護に悩む人、など多くの方が存在します。これは多くの方が住む1つの街のようです。保健師はお一人お一人が問題を解決できるように関わり、支援します。決して、第三者である保健師が介入して、何かを命じたり、その人の状態や生活を無理に変えることを目指すわけではありません。」
ここでも寄り添う、という考え方が貫かれている。

絆はあるんだけど、誰もそれを絆と呼ばない、それが当たり前の社会だから。
ここでインタビュアーは「村田さんの考える街のイメージは『絆のある』社会のイメージですか?」と聞いてみた。そうすると、意外な答えが返ってきた。「少し違います。絆はあるんだけど、誰もそれを絆とは呼ばない。それが存在することが当たり前で、普通。そんな街のイメージです。」
この答えからもよく分かるように、自ら生きる中で、できない点は助けてもらう、できることは助けてあげる。それが普通に行われている「街」、自立自助が前提となっている。
村田さんが最終的に目指すものは「保健医療の世界から、新しい人づくり、街づくりに貢献する。」というものだ。その理念は「愛をもってその人のあり方に寄り添う」原点から一歩も外れることがない。丁寧に自分の理念を掘り下げていった結果、達成される。

相談の得意分野

時間管理、メンタルケア、高齢者ケア

相談費用

45分1万円